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大阪府で初の公営住宅活用モデルケースとなる「RICホープ島本保育園」がオープン!

大阪府で初の取り組みとなる公営住宅を活用した小規模保育所「RICホープ島本保育園」

さる11月1日に、大阪市西成区、神戸市東灘区に続いて3園目となる当社の直営保育園「RICホープ島本保育園」が開園しました。 小規模保育所という点では従来の2園と同じですが、このRICホープ島本保育園には従来の小規模保育所とは大きく異なる特徴があります。それは「大阪府で初めて、府営住宅の空き室を活用した小規模保育所である事」。 当社トピックのバックナンバーにも掲載していますが、各方面から非常に注目されている事例となります。 玄関からのパノラマイメージ。府営住宅ならではの家庭的な雰囲気が醸成された保育園です。 ここ数年、待機児童解消のために、地方自治体は積極的に小規模保育所の運営事業主を公募していますが、その公募の流れのトレンドは、物件探しからエントリー企業が行うというものでした。 企業は公募に際して、まずは100㎡前後のいわゆる「店舗テナント」などを探し、19人定員程度の設定で図面をひき、必要とあれば用途変更手続きなども行ってから小規模保育所として運用面を企画・検討するというものです。 弊害として、最初の段階で「よい物件がないからエントリーを諦める」という展開があり、公募した自治体も、思う様にエントリーが来ずに、結果待機児童が解消されないという課題がありました。 今回の島本町は公募にあたりそのトレンドを昇華し、公募時に島本町の府営住宅「江川住宅」を予め指定するという、新しい取り組みを行いました。結果、実際に当社も障壁を感じずにエントリーを決定できました。

当モデルケースによる効果は?

このモデルケースによるメリットはすべての関係機関や関係者各位に期待できます。まず、当社(事業主)は物件探しの障壁がなくなるとともに、テナントとは異なり内装工事もリフォーム並の費用負担で済みますし、開園後の賃料負担も少なく、安定した事業運営が可能です。 島本町(地方自治体)はそれゆえにエントリーが期待でき、また開設補助金の支給負担も膨らむことはなく、財政を大きく圧迫することなく小規模保育所が誘致できます。 その他、住宅を管理する大阪府(都道府県)も、空き室対策になる上に、長期的な賃貸契約が前提となるわけですから、大きなメリットとなるでしょう。高齢化が進む府営住宅の活性化も期待できます。 そして地域の方々に対しては・・・子育て中の保護者は子育て支援拠点ができ、安心して仕事に専念する事が出来ますし、子ども達にとっても文字通り家庭と同じ環境で安心して過ごすことができます。近隣住民は、世代間交流などで子どもから元気をもらうというわけです。 0歳児スペース。落ち着いたレイアウトを心がけました。 お仕事が終わって、疲れてお迎え時に来た時、入口にあるグリーンがホッとさせてくれる・・・当園のシンボルです  

今後の展望は?

返却時には現状復旧が前提である為、スケルトン状態まで戻すことができない府営住宅においては、認可基準や保育指針に則りつつも駆体を触らないという工夫が必要でした。 行政と、竣工や運用規定などソフト・ハード面両方の確認作業や連携を経て、無事開園したこの保育園は、今後の小規模保育所の新たな可能性として、徐々に全国に浸透してゆく事と、当社は確信しています。 待機児童の解消の一端を担う自覚と決意をもって、当社は社会貢献としての保育事業を継続してゆきます。
キッチンは居住スペースと区画するため、新たに壁を作りました。
 
配管工事が困難であったため、児童用の手洗いは一部運用で。
セキュリティは、防犯カメラや全ての窓が二重サッシであることを始め、ハード面・ソフト面ともに極めて厳重に整備しました。